【黒い歴史】謎の体調不良が良くなるまで 

20代初めのこと。社会人なりたてホヤホヤで、謎の体調不良になった時のお話をします。


あえてこれまで病気について触れませんでしたが、思い切って話すことにしました。同じような体調不良に悩んでいる人に届けばいいなぁと思っているからです。 


ガス供給会社に入社し、営業部でアシスタント事務をしていました。様々な業務を先輩から教わり、仕事を任された頃。 


急なめまいと気持ち悪さに襲われて、冷や汗が額にじみます。呼吸も苦しくなり、デスクに顔をつけて目をつぶります。時間が経てば何とかなるだろうと期待しましたが、体が思うようにならならなかったです。 


出勤中にこのような謎のめまいを何度か繰り返し、長期の休暇をもらうことになります。 


謎の体調不良…一体、なぜ? 


近所の心療内科に行くと【自律神経失調症】と診断をされます。 


【自律神経失調症】とは? 

ストレスから、体調が乱れる病気です。 


お医者様から「ストレスを減らしましょう」というアドバイスのみ。

あとは精神安定剤を何日分かもらい、病院を後にします。頼りにならないなぁ、自分で何とかしなければ…(心の声) 


アメリカで留学していた頃、心理学を専攻していたのもあり、自己分析には興味がありました。具体的にどんなことにストレスを感じているのだろう?ストレスを減らすなら、まずはストレスの原因を知らないなと、ベッドに横たわりながらも勉強を始めます。 


職場や仕事を頭に巡らせ、何に対しストレスを感じていたのか考えます。 


すぐに分かったのは、音とニオイ。人の多いオフィスで、話し声や電話が鳴る音が重なって大きく聞こえ、苦痛を感じて頻繁にトイレや給湯室に逃げ込みました。香水のニオイもダメで、気持ち悪くなり、外の空気を吸いに行くこともあったのです。 


他にも思い当たることが…伝票の計算間違い、お客さんへの連絡漏れ等、ミスをしてからというもの、恐怖感を持つように。失敗していないかな…また迷惑をかけたらどうしよう…と考えて眠れなくなかったことも。ミスをに対して異常なまでの恐怖を抱き、睡眠不足に。 


また、人間関係にもストレスがありました。ガス販売店に出張し事務代行した時、そこの奥さんが怖くて怖くて。怒られたことはありませんでしたが、彼女の無表情な顔を見て、不快感を与えているんじゃないかと妙にビクビクしていました。


失礼のないように振る舞い、気を張りすぎて疲れ果てたのを覚えています。週に2日ほどある出張が、恐怖の時間でした。私は人の表情に強く反応し、ストレスになってしまうタイプだと分かりました。 


他にも諸々ありますが…とにかく緊張の連続で気が抜けない毎日を過ごし、ついには体が言うことを聞かなくなってしまったのです。 


ストレスフルになりやすいことを実感した私は、次のような方法を試しました。


音やニオイに意識を向けないようにする 

友達に相談する

心理カウンセリングを受ける

瞑想する

アロマを焚く

ポジティブ思考を心がける

散歩する

ポジティブな言葉を心の中で唱える

様々なことを真面目に取り組みました。


肝心な体調は上がったり下がったりの繰り返しで、くすぶっていました。相変わらず、めまいでしゃがみこむこともあったので、一人で出かけるのが不安でした。ほぼ毎日、頭痛が起こっていたのでバファリンを飲んでいました。それに精神安定剤も時々服用していましたね。


ストレスを感じながらも、会社の重役、先輩、友人が気遣ってくれたことが心の支えとなりました。彼らも、私と同じような症状に悩み、鎮痛剤、精神安定剤と睡眠薬などを服用していることを知りました。 


苦しみは表に出さずに、ひそかに薬を飲んで仕事をがんばっているのだなと。優しい言葉にホッとするも、自分もこのまま薬を飲み続けないと働けないのかな?と不安になったものです。


10年ほどめまいや頭痛などの自律神経症状に悩まされましたが、良い兆しが見え始めました。長くなったので、その頃の話は、また今度。 



伊豆の下田で見た野生の水仙です🌼


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